□準決勝 5/2 岡山理大附vs関西□
H | E | 計 | ||
理大 | 000030000 00 | 7 |
4 | 3 |
関西 | 010100010 01× | 10 | 1 | 4 |
関)円岡、貝塚
理)高平、中防、酒井
二)円岡、本池(関) 白石(理)
貝塚の好投が勝利呼び込む。延長11回、十河がサヨナラ打
関西先発の円岡はバックの好守にも助けられ
4回まで粘りの投球を見せてきた。
が、5回2死から3連打を浴び3失点と逆転を許して降板した。
6回からマウンドにのぼったのは、3年生サイドハンドの貝塚だった。
今大会、エースの本池はほとんど投げなかったが
それは夏を戦い抜くのに、他投手陣に経験を積ませたいがためだった。
その筆頭が貝塚だった。昨秋から冬場にかけて足を故障していたが
持ち前の努力で復活。花咲徳栄戦をはじめ、練習試合でも結果を残してきた。
入部当初は目立たない選手だったという。
だが、走り込みを中心に人一倍練習に励んできた。
その姿が印象的だったと、首脳陣は目を細める。
投手にしては背も低く小柄なほうだが
日に日に存在感は大きくなっていった。
貝塚は、2回戦の倉工戦で先発しているが
その時は初回だけで3失点と課題を残していた。
しかし、昨日好投を見せた同じサイドハンドの西所に触発されてか
強打の理大附打線のタイミングを外す
変化球と伸びのある直球で抑え込んでいく。
6回以降2安打に封じ、味方に良いリズムを運んだ。
関西は8回、相手ミスの間に同点に追いつき
試合はそのまま延長戦に突入。
そして11回、エラーで出たランナーを
9番・平井がしっかりと送る。
打席には、ここまで無安打の1番・十河。
「自分が決めると決めていた」
初球真っ直ぐを叩きつけてライト前へサヨナラタイムリー。
ベースをまわる途中で白い歯が光った。
そして決勝のホームを踏んだのは貝塚だった。
Check☆アルプス
他校は白い練習着がほとんどだが、関西は1年生だけ学ラン。
伝統?の「おーせーおーせー」の応援では
学ランのせいか、本物の応援団のような力強さが感じられた。
敗者輝く時
十河の当たりを捕球したのもつかの間、後逸してしまった
ライトの石谷は、涙を流しながらベンチに戻ってきた。
翌日の東商との3位決定戦、負けはしたものの
3回にダイビングキャッチを披露。思わず笑みがこぼれていた。
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