トップアマ観戦記>01夏の神奈川予選・鎌学vsY校

□神奈川高校野球 鎌学vs横浜商□

※敬称略。成績は公式に発表されていないため独断です。
  成績は鎌学だけ。

                    H E
14

横浜)○山口―古屋
鳥栖)●木下―輿水

猛打賞/芦川 二塁打/芦川 山本 
盗塁/古屋 杉山
失策/芦川 杉山 小林(以上、横浜商) 太田 井上(以上、鎌学)

<鎌倉学園>

@ A B C D E F G H
(左) 吉田 四球 二安   犠打 三振     三振  
(右) 磯谷 敵失
(BH)
三振   遊ゴ   三振   併殺  
(捕) 輿水 三振   二遊間 一安   二ゴ     右飛
() 高橋 敵失   遊飛 四球   中前     三ゴ
(三) 太田 四球   右飛 四球   中前
 
牽制死
    四球
(中) 児山 死球   死球 二ゴ     三振    
                三振
(一) 原田 三振   遊安   三ゴ   投ゴ    
(投) 木下 三振   一ゴ   四球   三振    
(二) 井上   三振   敵失 犠打        
駒田               四球  
石井                  
神保                  

安打・赤文字 打点・青文字

ベスト4の鎌学の目の前には名門・Y高が立ちはだかっていた。
まさに最初の“山場”であったことは間違いない。

1回、鎌学はY高エース・山口の立ちあがりの悪さを攻める。
先頭・吉田を1塁において、磯谷の打球は敵のエラーを誘うバントヒット。
輿水の振り逃げ(暴投となる)の間に吉田がホームイン。
つづく4番・高橋の打球もエラーとなり、磯谷も返る。
太田児山が連続出塁し、1死満塁。
しかし、山口が奮起!原田、木下を連続三振。
この回、鎌学は貴重な2点を挙げた。

そうなると、エース木下はしっかりと守らなければならない。
死球、安打で1死1、2塁のピンチをまねくが
是沢の打球は5-6-3。お見事、併殺で切り抜けた。
しかし、2回には先頭・野島がセンター前へ、つづく山口も三遊間。
山本のセカンドゴロの間に1点差にされてしまった。
だがバックの好プレー(井上への強烈なライナー)もあり1点に抑えた。


エース・木下(2年)
回、Y高は下位から上位への打線が上手くかみ合う。
先頭の山本が左中間へ二塁打、杉山の内野安打、小林渉の
犠牲フライで同点に。1番に戻り、富田のレフト前で杉山がホームイン。
逆転された…これ以上点は許せない。
2番古屋の当りは前進守備のライト前へ!これで1死ランナー1、3塁。
3番芦川はセカンドへ!が、磯谷の速球がY高の追加点を許さなかった。

その裏、鎌学は井上が相手エラーで出塁すると、吉田が送る。
2死1塁で、バッターは輿水はファースト内野安打。
高橋太田の連続四球で、押しだしの1点。同点だ。
―――2死満塁。1回を同じことを繰り返さないでほしいと願うが
児山の当りはセカンドゴロに終わった。あと1本が出ない。


の後、両チームは毎回ランナーを出すものの、残塁に終わっていた。
この暑さの中で、鎌学のエース・木下は8回に捕まってしまった。
木下は2年生である。内野はセカンドの井上以外、みんな先輩。
そんな先輩達の思いを背負っての力投。
サードの主将・太田が木下に声をかける、この光景を何度も見た。
8回、先頭を出すと、四球、内野安打で、とうとう勝ち越された....

太田主将は泣くまいと思っていたのに涙が込み上げてきたそうだ。
ベンチにあった千羽鶴をY高サイドに渡した。
「ぜったいに甲子園へ行ってくれ」
木下くんも泣いていた。「先輩、ごめんなさい」そんな言葉が聞こえてきそう。
来年、一回り大きくなった姿を先輩達に見せよう。
そう心の中で誓った木下くんはナインの肩に抱かれ、球場をあとにした。



ベンチの指示は!?

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