■10/4 東京六大学 慶大vs東大■

※敬称略

                    H E
3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 0 3
0 0 0 0 0 2 0 2 × 7 1 4

)○小林康-清見―安藤明
)●木村―河原  

本塁打/中村2、2(K)
三塁打/杉岡(T)
二塁打/前原(T)
  失策/早川(T)

初回、東大はわずか1安打で3点をあげる。
慶大先発の小林康(以下、小林)の悪いクセが出てしまった。
とにかく、なかなか3人で終わらないのが小林。
球は速い(神宮MAX148k)し、持っているものは良いのだが
無駄なフォアボールが多いのが欠点だ。
春、小林は18.2/3回を投げているが、四死球は11。
清見が44.2/3回を投げ15四死球なのを見ると、コントロールの悪さに目をひく。
小林は初回に、1番越智、2番太田、4番杉岡と3人に四球を与え
6番前原に2点タイムリーを浴びた。
その後小林は立ち直り、6回まで東大打線を無安打に抑えるピッチングを見せた。
だが、いかんせん援護が無い。
ここまで、チーム打率.172(リーグ4位)。3割以上のバッターは松田と早川だけ。
頼りの松田も、今日は打ち上げてばかりだった。
3回、無死2、3塁のチャンスに松田は中飛、杉吉は投ゴに倒れ反撃できず。
その後も残塁数が増えるだけで、得点にはなかなか結びつかなかった。

5番中村。春、打率.372、3本塁打(リーグタイ)を放ち
ベストナインに輝いた、慶大の主砲。
早川が不調だったため、その存在感は大きかったし、秋も期待されていた。
しかし、ここまで10打数無安打7三振。遂に明大2回戦ではスタメンを外された。
そしてつづく3回戦も。
だがこの日、再びスタメンに抜擢された。「勘」だと鬼嶋監督は言う。
その起用が、慶大の窮地を救うことになった。
6回、東大先発の木村は2死から四球を与える。中村は木村の初球をレフトスタンドへ運んだ。
本塁打が今季初安打、中村らしい。
スコアは2−3。あと1点。
8回、四球のランナーを置いて再びバッターは中村。
おもいきりスイングした当たりは、レフトの頭上はるか彼方へ飛んでいった。
逆転2ランホームラン。
ベースをまわりながら2、3度ガッツポーズをし
「よっしゃあ!」と言いながらベンチに戻ってきた。

この2打席をきっかけに東大戦3試合で11打点をマークすることになる。

この試合、両チームともに、“連打”は無かった。
得点は全て、四球でのランナーがきっかけとなっている。
1点の重み、1球の重み、それを痛感した試合となった。


(中村の逆転2ランの方向を見つめる木村。しばらくこの状態でした)

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