>トップ>第88回全国高校野球選手権・地方予選>PlayBack☆05夏
■ 昨年、ここで湯本の成田くんのお話を掲載しました。 以下当時の投稿から。 ------- それは突然起こった悲劇だった。 昨年の8月7日、湯本高校野球部は会津と練習試合をしていた。 マウンドには1年生ながら新チームのエースを期待されていた成田知樹。 3回裏、ピッチャーライナーが彼の左胸に直撃、かえらぬ人となった。 中学時代は全国大会にも出場したことがあるという。 しかし強豪校ではなく、地元の高校を選んだ。真面目で努力家だったという。 チームは悲しみを背負いながらも、直後に秋の県大会出場を決めた。 -------------- そのあと、各地の記事を読んでいて、こういう宿命に立たされた チームが予想以上にたくさんあることに気付きました。 なかでも、一番衝撃的だったのが鶴見工(神奈川)。 主将が脳梗塞で入院し夏の大会には出ることができませんでした。 それでもチームは彼に背番号を与えました。 試合前日にお見舞いにいった仲間は勝利を約束したのですが 残念ながら初戦敗退。その試合終了直後、監督から彼が亡くなったことを みんなに伝えたのです。しかも試合中に息を引き取りました。 この記事は当時の朝日新聞神奈川版に掲載されていたものです。 そして今年も、亡きチームメイトに勝利を約束したチームがあります。 佐賀県の杵島商です。今月21日、1年秋から正サードで活躍していた 2年生が登校中に車にはねられ帰らぬ人となりました。 これを知った県高野連は、今夏杵島商の背番号5を欠番とし 遺影とともに入場行進することを許可しました。杵島商は9日に初戦を迎えます。 |
■“三度目の正直”なるか。 昨夏三重県大会3回戦、津田学園の勝利は目前だった。 しかし、最終回に同点に追いつかれると、エース・粉川元気の悪送球で 久居農林にサヨナラ負けを喫した。 実は、その前年も準々決勝で11回裏にサヨナラ本塁打を浴びている。 いずれも再登板直後の出来事だった。 裏を返せば、粉川が最も信頼されていた投手だったことがわかる。 粉川は今春東海理化に入社。先日の都市対抗予選・王子製紙戦では 1死満塁のピンチを無失点で切り抜ける好投を見せている。 たくましくなった先輩の活躍に押されて、今度こそは後輩達がやってくれるはずだ。 |
■7月27日、この日は全国的な“延長戦ラッシュ”になった。 まず決勝戦が延長戦になったのが千葉(12回)、岡山(11回)、愛媛(10回)と3地区。 岡山と愛媛はそれぞれ関西と済美がサヨナラ勝ちをおさめた。 神奈川準決勝2試合はともに延長11回の末、横浜と慶應がサヨナラ勝ち。 香川準決勝1試合と福岡準決勝1試合も延長戦にもつれこむ白熱したものだった。 この日は北は福島から南は福岡まで雨天順延はゼロ。 全国的に35℃を超える真夏日の一日だった。 |
■鹿児島に旋風を巻き起こしたのが種子島だった。 伊集院、鹿児島商などの強豪を敗り、準々決勝では第3シードの鹿児島工も倒した。 そして、決勝進出をかけて樟南と対決。 種子島は初回の1点に抑えられ、1−5で敗れた。 それでも、4強進出の立役者・エースの大河佑多は5試合全て完投。 170センチに満たない小さな体は大きく見えた。 そんな大河は福岡工業大硬式野球部に入部。 近い将来、神宮に種子島高校のアナウンスが流れるかもしれない。 |
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