Kazumasa Takahashi
高橋一正
昭和55年5月23日 岡山県出身
明徳義塾-ヤクルトスワローズ-日立製作所
180cm70kg 右投左打
松坂世代の入団で賑わう、今年のプロ野球。
たくさんの同期生達がプロ入りを決めたドラフトの日、
高橋は2回目の合同トライアウトにむけて準備を進めていた。
高卒4年目、まだまだこれからの選手だっただけに
彼の解雇には、ヤクルトファンの多くが驚きを隠せなかった。
高津2世の看板を背負い、1年目で11試合に、
2年目も1軍に停滞しつづけ、31試合の登板を果たす。
だが、3年目は怪我もあってか1試合に減り、昨季はゼロ。
ファームでの調整が続いたが、貴重な中継ぎ投手として34試合を投げる。
今年が勝負の年であることはわかっていたが、そのチャンスも無く
無念の解雇を言い渡された。
そして、2回目の合同トライアウトも、近鉄のテスト入団も不合格。
プロでの行き場を失った高橋は、社会人野球チーム・日立製作所に入部する。
プロ選手が社会人野球に転向することは、決して稀なことではない。
元ロッテの磯恒之と元阪神の吉田浩も、今年から住友金属鹿島入りし
日立製作所にも、元ベイスターズの斉藤肇が所属している。
日立製作所といえば、平均年齢25歳の若いチームだ。
それよりも更に若い高橋が入部することで、投手陣には大きな刺激を与えることになる。
最近、チームは33年連続となる東京スポニチ大会の出場を決めた。
奇しくも試合会場は、スワローズの本拠地・神宮球場だ。
ユニフォームは違うけれど、再び神宮で高橋の投球が見られる。
そして、最も注目の高い都市対抗野球は東京ドーム。
そういえば、高橋のプロ初登板は東京ドームだった。
今度は会社の大声援を受け、マウンドに立つ。
サイドスローから、コントロール良く投げ込まれる変化球に
空をきるバッター。そんなシミュレーションが既にできあがっている。
あとは、春を待つだけだ。
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