鳥取県境港市。
日本海側で最も水揚げ量が多い境港から、歩いて15分のところに境高校はある。
過去8回の甲子園出場を誇り
夕方近くになると、地元のファン、OBがネット裏に集う伝統校だ。
部員36人は多いほう。境港市、となりの米子市の中学生がほとんどということもあり
とても仲良しでチームワークは抜群に見えるが
「逆に競争心が無い」と花島佳克監督は苦笑いする。
遠征に出かけても、刺激は受けるも
グランドに戻れば、いつもののびのびに戻ってしまうという。
「競争と調和」のバランスの難しさが伝わってきた。


奥に見えるのが室内練習場。後ろの山々は島根半島

この日は午前中の授業を終えた後、午後から練習。
内外野に分かれてノックが始まる。
ボール渡しはキャッチャー。ノッカーだけでなく、キャッチャーもしっかり
プレーを指摘する。「逆手だよ!しっかり取れ」
キャッチャーは二人だけだったが、近くにいたせいもあるのか
とても存在感があった。
終盤はノックをしてもらうためにポジション毎に大きな声を出す。
「ショートショート!!」
その間、投手陣は学校外をランニングするなど別メニュー。
野球部のグランドの横にはサッカー部のグランドがあるなど
境高校の敷地はかなり広い。


「よっしゃ!」と2年生の松村くん

ノック後に行われた紅白戦では、投手陣全員が投げた。
攻守交代の際は全力疾走が当たり前。
それを怠ると、仲間から「おい、走れ!」とゲキが飛ぶ。
この紅白戦もかなり必死だ。
なぜなら、負けたほうがその点差分だけベースランニングをしなければいけないから。
この日の試合は8−1だから7点差。
試合後、負けたチームは7周も走っていたが
さすがに後半はバテ気味。
しかも、少し経つと、今度は全員でべーラン・・・
楽しそうにヘッドスライディングをし、ユニフォームを汚す子もいれば
7周走ってヘトヘトになっている子もいて、何だか微笑ましかった。

その後は素振り300回。
これまでの学校では、素振りをしている光景をほとんど見てこなかったが
野球の基本中の基本だ。
センバツにも出場した八幡商と練習試合をしたときに
八幡商の選手の振りの速さに衝撃を受けたという。

花島監督は、選手達の特に精神面を鍛えたいと必死だ。
2月には夜間行軍(全員60キロ完歩!)を行ったりした。
その様子は硬式野球部のページに掲載してある。
「キューバ人の先生がいるから、キューバ人留学とかね(笑)」と
冗談を交えながらも、試行錯誤の日々が続く。
そんな監督を選手は「言っていることが難しい。
だけど、後で考えてみるとあーそうなんだと納得するものがある」と言う。

秋は、甲子園代表校・八頭に勝つも、準々決勝で敗退。
一歩反撃が遅かった。課題は投手陣。今日、8人の投手全員がマウンドに立った。
この中から、境を甲子園に導く投手が出てくるか。
今まで以上の競争意識が芽生えたとき、夢はぐっと近くなるはずだ。

陽が落ちて、顔がはっきりしなくてすみません。
練習終わっても元気いっぱい!右の方、よくわからないことになってます(笑)

 

*Special Thanks  岩崎浩部長、花島佳克監督、コーチ陣の方々、野球部の皆さん
             この場をお借りして、本当にどうもありがとうございました!

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