トップアマ野球観戦記74回センバツ>水戸短大付

水戸短大付 先輩の夢をのせて

昨夏、大エース鴨志田を扮して望んだ茨城県大会。
だが、周囲の期待とはうらはらに4回戦で涙をのんだ。
報道陣の前で、鴨志田は立ちあがることができなかった。
「寺原と勝負したい」
その先輩の思いを一番感じていたのは
捕手の柴だろう。当時2年生だった柴は
鴨志田の速球を受け、絶大な信頼を得ていた。

昨春から水短の力は茨城でも注目されていた。
春季大会では堂々の3位に食い込んだし
関東大会でも、まずまずの成績を残していた。
しかし、マスコミは「鴨志田」という一人のエースをクローズアップ。
当時、3塁手だった石井という選手をはじめ
好選手も多かった。柴もその一人だった。
167cmと小柄で、1番バッターをつとめている。
そのポジションは2年春から不動のものになった。

秋、1番捕手は変わらない。だが、水短には絶対的なエースがいなかった。
そこで斉藤監督が起用したのが3人の1年生だった。
エースナンバーをつけるのは宮本。
技巧派左腕で制球力、緩急のあるピッチングが持ち味だ。
舟生は最も安定感があり直球が良い。
抑えの海老根は136`の速球で勝負するといった
タイプの異なる3枚看板が出来あがった。
この3人をうまくリードした柴も打率3割を残し1番の役目を果たした。
茨城県大会、常総学院、藤代、水戸商といった
昨春の選抜メンバーが早々と消えていく中で、順調に勝ちあがった水短。
決勝でもこの3人の投手リレーで優勝を決めた。
関東大会は初戦でプロ注目の栂野扮する桐蔭学園相手に7−1と圧勝。
つづく、浦和学院戦では敗れるものの、大敗ではなかった。

3番の松本はミートが上手く足が速い、4番の松本も3割を打った。
守備の要はセカンドの1年生成田と
1〜2年生混同の全員野球で選抜出場を決めた。
チーム打率は.362と高いアベレージを残しているし
大きな穴は見つからない。
先輩のプロ入りという吉報から、わずか2ヶ月…
今度の主役も野球部だ。

茨城県大会 優勝
  関東大会 2回戦敗退

◇予想登録選手◇

  1宮本
  2柴
  3柴田◎
  4成田
  5大部
  6石川
  7中根
  8木村
  9松本

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送