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200駒大苫小牧の夏

8月20日vs京都外大西
■9回、あと一人…
林くんはまた祈った。
岩田さん、糸屋さん…勝たせてください
今日は卒業した3年生全員の名前をあげた。
ナンバーワンの指も、この日9回までわざと封印してきた。
取材の度に聞かれる昨年からの苦労話に
「またか。もう疲れましたよ」と漏らしてくれたこともあった。
昨夏OBの桑原佳之は言う。「
裕也を中心にプレッシャーをはねのけてくれた

■田中くん、最後の渾身の一球は150キロを計測した。
かねてから目標に掲げていた150キロだった。
夏には150を出したい
5月、田中くんは力強い口調でこう言っていた。
でもセンバツからどんどん調子が落ちて…今やっと上り調子になってきたんです。
150って言いましたけど、難しい。
上半身と下半身の体のバランス次第ですね

甲子園入り後、こう打ち明けていた。

■「
裕也やエラーしたけど、僕たちだって人間ですから。
いつかはすると思ってました。
裕也は送球難だから想定内です(笑)

今年もまた茶目っ気たっぷりな五十嵐くんだ。
昨年、いつの間にか自宅にメダルや記念品を飾る棚ができていたという。
ビックリですよ〜でもまだスペースあるんで!今夏のメダルは昨夏より重たいです
スタンドから大コールが沸き上がり笑顔を見せた。

信じられません…去年より実感がわきません。
何だかよくわからないうちに決勝まできて…
でも、みんな1試合1試合全力でした。
1試合平均3回はヘッドスライディングしてたと思います。
直接聞いたわけではないですが、大阪桐蔭の平田は
駒大苫小牧は一生懸命だった」と言っていたそうです。
ナインは口々に“気持ち”という言葉を使います。
“気持ちのベスト4”とか“気持ちで勝った”とか。
この“気持ち”って実は一生懸命プレーすることも
含まれてるのかなと思ったり…

8月19日vs大阪桐蔭
やったー!めっちゃうれしい!!
ベンチ裏に引き上げてきた五十嵐くんが開口一番。

5点の差がなくなったのは8回。
ここまで好投してきた田中将大くんはストライクが入らなかった。
セカンドの林くんは心のなかで
鈴木さん、どうかお願いします
同じ背番号11を付けていた先輩に願った。
先日の鳴門工戦では昨年度の主将の佐々木孝にも願掛けしたという。
吉岡俊輔くんがマウンドにいったときもそうだった。
しかし、吉岡くんには抑える自信があった。
試合前にキャッチボールで隣り同士になった五十嵐くんは振り返る。
吉岡が僕にむかって“今日調子いいんだよ!任せろ!”って言ったんです。
おおーと思っていた。投げてても目に力があった


そんな五十嵐くんのところに7回二死2塁で川本くんの打球が飛んできた。
体で止めに行ったが、ボールは抜けていった。
僕のせいで田中が崩れてしまった・・・ごめんなさい、すみませんという気分
でも、すぐに隣りで守っていた辻寛人くんが声をかけた。
スコアボードにHって点いたよ。切り替えよう

10回、先頭の林くんが二塁打で出ると五十嵐くん。
ファーストコーチャーの高野和真くんは叫んだ。
ファールになってもいいから、一塁線へ思いっきり送れ!
2球目、言葉通り一塁線へ絶妙の送りバントを決めた。
高野に感謝です、ありがとう!
と、隣りにいた高野くんに礼を言った。
ナイスバント!

香田監督は
同点になっても、相手は大阪桐蔭だよ。こうなって当たり前だよ
と選手に言葉をかけたという。
いっちょやったれ!
このゲキに元気のいい声が返ってきた。

勝っても負けてもメダルはもらえる。明日は皆さんに喜んでもらえるような
いい勝負をできるようにしたい

林くんは「
まだまだ先がある感じ。ノーエラーを貫き通りたい

昨年のあるOBからのメッセージとしては
かわいい後輩たちが、実力でここまできた。本当に嬉しい。
嬉し涙を流してほしいです


※まとまりのない文ですみません・・・
しかもいつも焦点が五十嵐くんですみません。
昨夏からずっと見てきた子なので愛着があるのです。
ちなみに、タイトルの言葉も五十嵐くんです。

8月18日豊中ローズ練習
円山は戦う場所、甲子園は楽しめる場所。
予選はゆっくり勝っていくけど、甲子園は勢いが出て
自分たちの実力以上が出せる

今大会唯一の1年生ベンチ入りメンバーでもある佐藤拓真くんはこう言いました。
昨夏の日本一をテレビで見ていたのに
まさか一年後にここに立てるなんて信じられない!
昨日の劣勢も「
みんなやばいなと思っていた。新チームや帰りのことがチラついた」と振り返りました。
明日は辻内が投げれば打席に立つチャンスがありそうなだけに
(150キロは)未知の世界だけど思いきり振りたい!
あどけなさが残っているかと思えば、かなり落ち着いている佐藤くんです。
■今夏もカラカラ声?!
昨夏につづき五十嵐くんの声はカラカラです。
これが僕の持ち味ですから」とニッコリ。
そんな五十嵐くんも大会前は打撃絶不調。
“ちょっと調子悪かったよね?”
ちょっとどころじゃないですよ!やばすぎでしたよ!
シート打撃でも20打数1安打くらいしか打てなかった。
怪我から完全に復活したのは予選直前。
5月に会ったときはジャージ姿で裏方に徹していました。
一時期マネージャー説が流れたんですよ。
しかもお客さんには悪さして外されたと思われていたみたいで…
チームメイトにかけられた言葉?“おめぇやばいんじゃねぇ?”とかですよ。
焦ったしきつかったです

そんな五十嵐くんを支えたのは両親や友達の励まし。
母親から“今はガマンする時期だよ”と言われましたね」しみじみ辛かった日々を思い出し
口が止まらぬ五十嵐くんでした(笑)

8月17日vs鳴門工
本日の第二試合、駒大苫小牧vs鳴門工。
初回に林くんが「
左対左では完璧な打ち方。僕は初回の初球が大好きなんです」と
初球をライトに放り込みます。
が、それ以後、鳴工エース田中暁くんの縦に落ちるスライダーに
みんなクルックルッ振り回し、三振とゴロの山。
しかし、ついさっきまで涙が出そうだったという林くんが7回の円陣で叫びます。
開き直って打つしかねぇー!
そしたら5長短打をからめ、一気に6得点で逆転!!
後半勝負だとは言ってきたけど、まさか一気にとるとは・・・」と部長先生も目を丸くします。
五十嵐大くんは言います。
甲子園には魔物がいるって言うじゃないですか。
でも僕達は天国みたい。勝つ度に奇跡、奇跡だったのに全国の4チームに残れちゃいましたね

奇跡だけでベスト4まで勝ちあがれません。
10試合連続無失策という最強の武器があります。
今夏これだけ甲子園でエラーが目立つなかで、駒苫の堅守はピカイチ。
守備で粘れるのが僕たちの野球。そうしたらチャンスがきます
8月16日豊中ローズ練習
選手たちはポール間のランニングと軽いストレッチで終わりました。
昨日の日本航空戦でサイクル王手だった辻くん。
昨夏サイクル経験者の林裕也くんは
サイクルなんて簡単にできるものじゃないですよ、ふふふ」とニンマリ。
それでも「
辻を筆頭に僕以外の選手が打っているので」と弱気発言も出ました。
その頃グランドでは1、2年生が茂木コーチからノックの嵐!
2〜5時まで守備練習を中心とした下級生強化練習を行いました。
エラーが多いと「
おまえ出とけ!」と言われ出されます。
出されても、そこから声を出して一生懸命だったのが印象的でした。

※掲示板に書いたものをそのまま転載しました

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