トップ第86回全国高校野球選手権大会>岡山理大の夏

 

岡山大附の夏

 

8月14日(土)晴れ

理大の夏が終わった。
エース・堀を自慢の打線が援護できず。
相手投手の多彩な変化球に的を絞れず
最後まで攻め切れなかった。

1回戦、攻守に活躍を見せた橋本は、痛めていた足を悪化させた。
守備もまともにできず、夜の素振りでもバットは振らず
足のマッサージを繰り返していたが
気づけば、足の感覚を失っていた。
それでも、泣き言は一切言わなかった。

最後のマウンドにのぼったのは、主将の友田だった。
怪我で投げられない日々が続いた。
オーバーからサイドに変え、体への負担を減らした。
投げられないことはわかっていても
春の大会ではベンチに入り、チームを支えた。
夏の大会1回戦ではリリーフでチームに勢いを与えた。
1回戦、友田は後輩を呼んで何度もピッチング練習をしていた。
投げたい、投げたくて仕方が無かった。

最後にマウンドに立てて良かったねと言うと
はい。最後が甲子園なんて幸せですよ
日焼けした顔に、白い歯が光った。

宿舎に戻ると、12階は記念撮影会の場と化していた。
1、2年生の「○○さん、撮りましょう!」という声があちこちから。
昼食後、夕食まで自由となった。
さっきとは変わって廊下はやけに静かだった。
各々の部屋で、これまでの思い出に浸る選手達。
県初戦敗退から始まったチームは
いつの間にか全国で戦えるチームとなっていた。

 

8月13日(金)晴れ

この日は4時半起き。
朝は「
基本的にダメです」という選手が大多数。
“じゃあ得意な選手は誰?”の問いに
・・・」と無言になってしまうくらい(苦笑)
行きのバスの中では寝てはいけないため
みんな音楽を聴くなり何とか目を開けていようと頑張る。

この日も大阪市内の球場で2時間の練習。
恒例の中村くんの一声は
明日は2回戦なので、ハッスルしていこう!
(もっと長いです・・・)
青い空の下、真っ白な練習着を身にまとったナインが
一斉に走っていく姿、とっても清々しい。

打撃練習では、延原くんが快音を連発!
いいね、延原!」の声があちこちから。
他の選手も仕上がりが順調そう。
翔洋の左腕・川口を想定し、連日バッティングPを
つとめたのが、春はベンチ入りしていた中防聖くんと
三瓶にそっくりさんの田中くんでした
(下の名前わからない!)


(左から)中村くん、橋本くん、中島くん、延原くん

さて、背番号12の山田くんがマスクをかぶる中で
背番号2、つまり正捕手だったのは2年生の国寄くん。
夏の大会直前に左手の指を怪我してしまい
県1、2回戦では何とかリードできたがそれ以降は×
キャッチボールもできず、ベンチではひたすら声を出すのみ。
打撃に関しては支障はないものの、本調子ではない。
怪我をしたのは自分が悪いんですけど・・・
やっぱり甲子園の打席に立ちたいです

バッターボックスには立てないけれど
彼のよく透る声が、明日も三塁側から聞こえてくるはずです。

 

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